麻酔科-くろねこBlog

麻酔科医と子育てとか日々の学び

人工心肺 αスタット法 とpHスタット法

血液は温度が低くなるとCO2溶けにくくなるのでアルカレミアになる。
Αスタット法 CPB中の低体温時に外部からCO2を拭かせず二酸化炭素の総量を一定にして、低体温に伴うアルカレミアを容認する管理法。
pHスタット法は冷却中にCO2を付加してpHを一定に保つ、方法

 

現在 成人ではαスタット法、小児ではpHスタット法
神経障害の有無から決めている。CPB中の神経障害の原因は成人では塞栓症、小児では低灌流。
Αスタット法ではCO2低下で脳血流が低下するが、低体温により脳の酸素需要は保たれる。脳の自動能も保たれる、
pHスタット法では脳の自動調節能は消失し、CO2により血流が増加する。