麻酔科-くろねこBlog

麻酔科医と子育てとか日々の学び

神経刺激装置:神経ブロック

興奮に必要な最低の強さの電流:基電流(Rheobase)

基電流の2倍の強さの電流で細胞が興奮する刺激時間:時値(chronaxie)
時値は細い神経(知覚神経)>太い神経(運動神経)なので太い神経(Aα)に合わせて刺激すれば痛がられない。
                 直径(um)    時値(msec)
Aα(運動)            12-20    0.05-0.1
Aδ(痛覚・触覚・温度)        1-4    0.17
C(交感・温痛覚・触覚)      0.5-1    0.4

刺激する針を陰極(ー)にする→神経が脱分極する
逆にすると過分極してしまうので2−4倍の電流が必要になる。

●設定
刺激時間(パルス幅):Aαに合わせて0.1-0.2msec
電流の強さ:0.2-1mA(0.5mA以下だと神経内注入の可能性あり)
刺激頻度:1−2Hz