麻酔科-くろねこBlog

麻酔科医と子育てとか日々の学び

初期研修医にオススメの当直の本ー5選ー

初期研修医で働き出すと、内科の日々の病棟管理や外科での手術業務など学ぶことが多々ありますが、必ず夜の当直業務をこなさなければなりません。

 

病院によっても異なりますが、多発外傷や急性大動脈解離など重症な疾患の対応を迫られることもあれば、鼻血が止まらない・尿道バルーンが詰まったなどマイナーな対応なども求められます。他科をまたぐ幅広い知識が必要となるので、今回は当直業務を行うにあたって役に立つ書籍を紹介します。

 

大きく分けて二つに

当直の日に参考にするマニュアル本:その場の対応に参考になるが別に細かい学習は必要

日々学んでおくような書籍:いざ当直の日に使うには不向き

分けての紹介です。

 

①当直の日に参考にするマニュアル本

:その場の対応に参考になるが別に細かい学習は必要

(1)当直医マニュアル

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当直医マニュアル2019 第22版 [ 井上 賀元(京都民医連中央病院医療マネジメント部/部長) ]

価格:5,400円
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毎年更新され、ほぼ全ての研修医が使っていると思われる本。ページ数が年々増えて分厚くなっていくが、一通りの救急の対応について書かれているのである程度なんとかなる。

⑵京都ER ポケットブック

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京都ERポケットブック/洛和会音羽病院救命救急センター・京都ER/宮前伸啓/荒隆紀

価格:3,780円
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 京都の救急外来マニュアル本。非常に整理されており使いやすい。当直医マニュアルと比べてもポケットに入るサイズなので持ち歩くのにとても有用。

 (3)東京ER多摩総合マニュアル

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 ERの多摩総合病院の当直マニュアル。こちらも非常に整理されておりかつ広い領域についての知識が書かれている。検索もしやすく使いやすい。

 

 結論としては上記どれか1冊使いやすいものを持っていれば良いと思います。

 

②日々学んでおくような書籍

:いざ当直の日に使うには不向き

(1)研修医 当直御法度

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東京ER多摩総合マニュアル [ 樫山鉄矢 ]

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【送料無料】 研修医当直御法度 第6版 / 寺沢秀一 【本】

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 こちらもまた研修医が皆手にするであろう本。DO,DONTが書かれていてよく陥る救急のPit fallがわかる。しかしながら始めからこれで学習するのは向かない印象がある。ある程度救急外来をこなしてきて慣れてきた時に読むと「あぁこういうことだったのか」と納得するような一冊。少し慣れてきたら買うことをお勧めします。

 

 

 (2)救急外来ただいま診断中

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救急外来ただいま診断中!/坂本壮

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こちらも研修医に人気シリーズ。個人的には著者の意見が強くあまり好きでないが、始めたての時はある程度全体像を把握するために読むのも良いと思います。これから初めて日々の臨床での疑問はまた別のところで学ぶのがオススメです。

 

とりあえず5冊ご紹介しました。質問コメントお待ちしております。