麻酔科-くろねこBlog

麻酔科医と子育てとか日々の学び

開頭血腫除去術 メモ

・頭蓋内血腫除去術
例)術後脳梗塞、tPAの適応なく 血栓回収MCA  

局所のウロキナーゼするも手前の被殻より出血

 

・クッシング現象 脳圧が上がり BP⬆️ HR⬇️

頭蓋、硬膜を開ける際に一気に血圧下がる
開頭前はクッシング現象でBP↑ HR↓だがそれを一気に開けると血圧がなくなる
なので開頭前に太いラインとAlineはないといけない。

一番怖いのは 硬膜外血腫>脳出血>SAH

(Epiだと5mm切開するとマヨネーズのようにでてくる)

 

ケイセントラ:aPCC製剤 

脂肪をパッチにしてあてる

 

外傷性の脳損傷だと組織因子(III)が放出されるので凝固が更新すると同時に、線溶系の亢進が生じる。最初のうちはいいが、後から線溶の更新しすぎることによる凝固因子の枯渇によるDICが生じる(いわゆる凝固のできない外傷性DICといわれるもの)

 

なので早めのトラネキサム酸による線溶系の阻害が予後を改善しうる(出血コントロールという意味で)、逆に凝固が亢進するので理論的には脳梗塞しうる、