麻酔科-くろねこBlog

麻酔科医と子育てとか日々の学び

SSRI / SNRI (選択的セロトニン/ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) メモ

SSRI

フルボキサミン ルボックスデプロメール
パロキセチン パキシル
セルトリラン ジェイゾロフト
エスシタロプラム レクサプロ
SNRI

デュロキセチン サインバルタ
ミルナシプラン トレドミン
ベンラファキシン イフェクサーSR

・術前内服のメリット
術後痛が緩和される可能性がある
・術前内服のデメリット
出血量が増える可能性がある
セロトニン症候群注意

◎薬理作用
シナプス間隙のセロトニン濃度を上昇させることで抗うつ作用を示す。
SNRIセロトニンノルアドレナリンの濃度を上昇させる。

◎出血
セロトニン神経伝達物質であるとともに血小板凝集を促進する
そのためSSRI内服により凝集障害が起こりうる。
出血の懸念がある場合は手術2週間前までに休薬する。

SNRIによる疼痛の緩和?
SNRIは脊髄の下行性抑制系におけるセロトニン/ノルアドレナリンを活性化させ痛みを緩和する作用があるとされる。
デュロキセチン(サインバルタ®️)代表


セロトニン症候群
脳内のセロトニンが過剰になることによって
神経菌症状(腱反射亢進、筋強剛、ミオクローヌス)
自律神経症状(発熱、頻脈、発汗、下痢、皮膚の紅潮)
精神症状(不安、焦燥、錯乱、軽躁)

高熱が持続する場合には横紋筋融解からの腎不全、DICなどが大k利うる

Riskは
抗うつ薬(三環系、四環系、 SNRISSRI)や特定の抗パーキンソン病薬によって発生
トラマドールやペンタゾシン(ソセゴン)、ペチジン などにもセロトニン活性作用が、フェンタニルにも弱いセロトニン活性化作用があるため発生に注意する。
治療は冷却輸液
セロトニン受容体拮抗作用のある、シプロヘプタジン(ペリアクチン)やデクスメデトミジン(プレセデックス)の使用もチョイス。