眠れないとき
●不眠
①入眠障害(60min 以上かかる):短時間作用型
②中途覚醒(2回以上):中間型以上
③早朝覚醒(普段より2時間ぐらい早い):中間型以上
④熟眠障害:短時間作用型
※高齢者では筋弛緩作用の弱い睡眠薬を成人量の1/2から始める
※睡眠時無呼吸や呼吸困難による不眠では投薬によって症状の悪化を招く可能性があるので注意が必要
※睡眠薬の効果を増悪させるもの
抗ヒスタミン薬
三環系・四環系抗うつ薬
アルコール
抗真菌薬
マクロライド系抗菌薬
カルシウム拮抗薬
抗ウイルス薬
抗潰瘍薬
罹病期間の短い不眠症患者の入眠困難に対しては、メラトニン受容体アゴニスト:ラメルテオン(ロゼレム®️)
最もマイルドで自然の睡眠に近い感覚が得られる超短時間作用型の入眠薬がゾルピデム(マイスリー®️)やゾピクロン(アモバン®️)、エスゾピクロン(ルネスタ®️)。
これより作用時間が長く中途覚醒にも有効な睡眠薬としてブロチゾラム(レンドルミン®️)やロルメタゼパム(ロラメット®️、エバミール®️)、リルマザホン(リスミー®️)。
早朝覚醒や日中に不安がある睡眠障害の場合には長時間作用型のフルニトラゼパム(ロヒプノール®️、サイレース®️)やニトラゼパム(ベンザリン®️)、エスタラム(ユーロジン®️)、クアゼパム(ドラール®️)など。